人間関係の最大の秘訣は、相手の気持ちを汲み取れるかどうかですよね。
でも、相手の気持ちを汲み取るって、意外と難しいようです。
「風邪をひいちゃって辛い…」と言う人がいるとき、
私たちは何とかしてあげたくて、「薬を飲んだ方がいいんじゃない?」と言ったりします。
でもつらい!といっている人が、まず求めているのは、ほとんどの場合、
風邪を引いてしまったことへの残念な気持ちを受け止めてもらうこと、その気持ちをわかってもらう事なんです。
皆さんもそういう心境って、理解できるのではないでしょうか?
気持ちを受け止めてもらいたくて「つらい。」って言った時に、
肝心な気持ちは置き去りにして、「どうしたら治るか」という話に入ったら、会話はすれ違うことになります。
でも「風邪ひくと、辛いよね~」
そんな風に残念な気持ちを十分受け止めてもらったら、最初に心が元気になるんです。
そして心が元気になったら、ようやくかぜが良くなる方法についてアドバイスを聞いたり、対処法を考える心の準備ができるんです。
小学生の子が「ママ お手伝いしてあげる!」と言いました。
でもママは気遣いからやさしさで「お手伝いなんかいいから、お友達と遊んでおいで!」と言ったんです。
でも、そう言われた子供は面白くありません。
やさしい気遣いだったのに、なぜでしょう?
それは、その時その子はお手伝いをして、ママに自分を認めてもらいたかったんです。
「ありがとうね、ママ助かったわ!」と言ってほしくて手伝ってあげる!といったのに、
「手伝わなくてもいい。」と言われたら、面白くないのは当然ですよね。
私たちは、みんな思いやりを必要としています。
でも、それと同じくらい「自分を認めてほしい!わかってほしい!」という気持ちがとても強いんです。
夫婦やうつ病の人、いつもネガティブな話をする人となど、うまくいく会話実例について、続きもぜひ聴いてくださいね!
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著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保
12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、現在は小学校の先生をしている。特別養子により血のつながらない子を我が子として育てている。
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