心理学では、よく虐待や暴力、生きづらさなど、家族が抱えている問題が次の世代にも連鎖するという話が出てきます。
例えば、夫が精神的に自立していなくて、姑の言いなりなってきたために苦労したという女性が、
息子を夫と同じように過保護に育て、結婚した息子夫婦の間に入って、その関係を悪くすることは時々起こります。
こんな風に自分を苦しめた問題は、自分の子供である次の世代にも連鎖するといわれています。
でも実際には、連鎖する人は30~50%とで、連鎖しない人もいるわけです。
では、いったい何が違いをつくっているんでしょう?
それは、自分が辛い思いをした時に、相手にも同じ思いを味わわせてやりたいするか、
同じ思いだけはさせたくないと考えるかの違いです。
ある女性は、両親が離婚するという理由で、幼い時に父方の祖父母に預けられて育ちました。
両親の不仲は続きましたが、結局離婚はしないで、その後3人の弟や妹が生まれたそうです。
その兄弟たちは、親の元で育つことができましたが、彼女がようやく家族のもとに戻れたのは、17歳になってからでした。
せっかく戻ってきたのに母は、祖母に育てられた彼女をとても嫌い、その家の中にも居場所はなかったと言います。
「温かい家庭をつくりたい」と夢みた彼女は結婚をして娘を生みました。
でも幸せそうな娘の顔をみると、無性に腹が立ってくるのだそうです。
「私には、こんな幸せはなかった。」と、娘にも同じ辛さを味合わせたい衝動に駆られてしまうのだと話してくれました。
問題が世代連鎖するのを断ち切る秘訣について詳しいことを話しています。ぜひ上のpotyfy podcastから続きを聴いてみてください!
悩みはあなたと家族がもっと幸せになるための贈り物!
大丈夫!あなたにもできます!
著者 心理カウンセラー/講演家 かなう美保 12歳までの記憶を失う体験をする。重い障害の娘を自宅で看護し、自らの手の中で天国に送った。息子の頭にこぶし大の腫瘍ができ、頭蓋骨が3㎝の半円状に溶ける経験をした。特別養子縁組により血のつながらない子を我が子として育てた。発達障害のため担任からいじめられたことが原因で高校を中退、ひきこもりになった息子に寄り添う。やがて息子は大学に入学、子供の気持ちのわかる先生として現在は小学校で働いている。
カウンセリングに興味のある方はこちら!
HP http://kanaumiho.com/
Facebookアカウント https://www.facebook.com/mihokanau